KOTOBASM

頭の中にある思想は言葉ではない。映像でもない。いうなれば《もやもや》である。その《もやもや》を手先を使って記録することではじめて言葉になる。

”国民的美少女”【後藤久美子】

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 国民的美少女コンテストといえば、さまざまな女優やタレントを輩出した登竜門であるが、その大本となったヒトがいる。それが後藤久美子だ。通称”ゴクミ”。いまの若いヒトのなかには知らないヒトも多いかもしれない。

  彼女は国鉄最後のCMにも出演した。国鉄からJRに変わって、今年でちょうど30年となる。その2年後に昭和から平成に変わり、さらにその2年後にはソ連が解体と、このころはさまざまなものが”激動”していった時代でもあった。


国鉄最後のCM

 しかしどうだろう同世代諸君。みなさんのなかで後藤久美子の大ファンだったというヒトが、はたしてどれぐらいいるだろうか。僕は特に魅力も感じなかったし、すくなくともまわりの同級生に”大ファン”はいなかった。

 なので美少女ではあるけれども、国民的というのにはちょっとなというかんじだ。未成年だって国民は国民だし。きっと当時の大人たちが、お人形さんを愛でる感覚で、可愛がっていたのではないだろうか。そんな気がするのだ。

 ゴクミはしばらくは女優として活躍していたが、”少女”とは呼べなくなって、F1レーサーのジャン・アレジと結ばれ、芸能界とは距離を置くようになった。自らの賞味期限と引き際の見極め方が優れているヒトだった。

 今日のところはこれまで。ごきげんよう。この呼吸が続く限り、僕は君の傍にいる。