KOTOBASM

頭の中にある思想は言葉ではない。映像でもない。いうなれば《もやもや》である。その《もやもや》を手先を使って記録することではじめて言葉になる。

番組内でタブレット純さん号泣【サンドイッチ「想い出して下さい」】

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 今回の「音楽の黄金時代」は、いずみたく・三木たかし特集。奇しくもお二人の命日は同じで5月11日なのであった。こうして作曲家の方の特集を聴いていると、あの歌もこのヒトが作ったのかと驚かされることが多々ある。

 

 この「想い出して下さい」も、三木たかしさんの作曲であった。この曲はテレビ朝日系列で放送されていた「欽ちゃんのどこまでやるの」最晩年のエンディングテーマである。

 ”欽どこ”というと、番組の出演者がユニットを組んで、「めだかの兄弟」や「もしも明日が」など名曲を送り出してきた。「想い出して下さい」もコメディアン、女優、アナウンサーという奇抜な組み合わせのグループだが、歌そのものは名曲である。

 欽ちゃんこと萩本欽一というヒトは、ときに悪ふざけがすぎると思えるような、奇抜なひらめきをカタチにしてきたが、それがどれも当時の波にハマっていた。”欽どこ””欽ドン””週刊欽曜日”とゴールデンタイムに週3回番組をやっていた80年代前半は。

 その欽ちゃんの時代が終焉をむかえようとしていた1986年に発売されたこの歌は、最後の華であった。欽ちゃんの時代が終わるというのは、ある意味番組内で1から人気者を作る時代が終わったということでもある。

 話は変わって、この歌が番組で流れ終わったあと、タブレット純さんが号泣していたわけだが、なにか胸にくるものがあったのだろう。ヒトは一人で生きていけないとはいっても、孤独感というのは突然さらっと風のように現れる。

 今日のところはこれまで。ごきげんよう。この呼吸が続く限り、僕は君の傍にいる。