フジテレビの「ものまね王座決定戦」において、彼女の存在は賛否両論あるであろう。かくいう当ブログ管理人も、あまりものまねを逸脱して笑いをとる出演者は笑えないタイプである。ものまねはものまね。ネタはネタで別の企画でみたいのだ。
ただこのヒトみたいに突き抜けていると、くだらないからかえって笑える。ダチョウ倶楽部やピンクの電話なんかは、”そうはいってもまあプロ”感がみえてしまうのだが、しのざきの場合は、アマチュアリズム全開なツキヌケ感が潔いのでおもしろいのだ。
このヒトは最初、初期の「笑っていいとも」に出ていた。ブスコンテスト的な企画だったと記憶しているが、初期の笑っていいともは、番組もタモさんも、キワに走るヒトタチをたくみに面白くみせていた。大屋政子しかりたこ八郎しかりである。
また当時15歳だったしのざきも、キワとしての天賦の才能をタモさんの下でいかんなく発揮していた。本来テレビに出る”ブス”というのは、みている者に対して思想を強要する。”実はかわいいところがあるのだよ”とか”実は実力派なのだよ”とかのたぐいだ。
そういう傾向はいまも変わらない。でもしのざきというヒトは、「”実は”もクソもねえ!シンプルにこのブスっぷりを笑ってろ!」という暗黙のメッセージを世間に与えていたのだ。
今日のところはこれまで。ごきげんよう。この呼吸が続く限り、僕は君の傍にいる。