KOTOBASM

頭の中にある思想は言葉ではない。映像でもない。いうなれば《もやもや》である。その《もやもや》を手先を使って記録することではじめて言葉になる。

お笑いスター誕生紳士録【その4・でんでん】

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 それはいつも「やあ。みんなハッピーかい?」のひとことではじまる。お笑いスター誕生におけるでんでんのネタのことだ。このスタンダップコメディ風のネタで彼は8週勝ち抜き金賞を受賞する。ちなみに10週勝ち抜くとグランプリ獲得である。

  でんでんのすごかったのは、30歳でお笑いをはじめて、素人のまま番組オーデションに合格しあともう少しのところでグランプリというところまでいったところだ。いまや事務所所属の者たちでギチギチなので、もうこういうヒトは現れないだろう。

 さらにすごいのは、ある程度のところで俳優に転身し、いまでも活躍しているというところだ。きっとあのままお笑いを続けていたら、このヒトもテレビの世界からはフェードアウトしていたかもしれない。

 そこは形態模写だけのモノマネから、声まねを加えてさらなる飛躍をとげたコロッケと似ている。お笑いのネタというのは、実は息の長い芸能人になるためのとっかかりにすぎないのである。

 演技にかんしては、批評家にはうまくないといわれるかもしれない。滑舌が弱点といえる。だが自身もお笑いスター誕生でネタにしていた細い目。その目からくるすごみは相当なものである。

 以前、「TAKE FIVE〜俺たちは愛を盗めるか〜」というドラマで悪役をやったときも、最終回で唐沢寿明や稲垣吾郎や松坂桃李やその他大勢に囲まれその悪事を暴かれるのだが、大勢VS1になっても、一歩も引かないすごみを見せつけた。

 さいごに、でんでんのもっともすごいところ。これだけ俳優として存在が認知されているというのに、いまだにお笑い時代の芸名「でんでん」を使い続けているところだ。俳優らしく本名か普通の名前にしそうなところなのに。

 もはやすごいが多すぎて、”すごいのファッションセンターしまむら”だ。

 今日のところはこれまで。ごきげんよう。この呼吸が続く限り、僕は君の傍にいる。

 

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