介護福祉士の志望者が去年から半減したそうだ。なぜかというと今年から受験資格が厳しくなったからである。介護福祉士をやっている者としては、すでに資格を持っているから関係ないでは済まされない。
去年までは3年の実務経験があれば、受験資格が得られた。今年からはそれに加えて450時間の実務者研修というものが加わったのである。これについて日本介護福祉士会は、
日本介護福祉士会の石本淳也会長は「受験者が本当に介護福祉士を目指す人に絞られたためで、これを機に質を上げなければならない」と話す
なのだとか。会長にいいたい。じゃああんた仕事しながら1年間に450時間の研修が受けられるのかと。やれるものならやってみろ。だいたいあんたはその研修を受けずに介護福祉士になったのだから、これからのヒトに対してアンフェアではないか。
入り口を狭くすれば、実務者研修を受ければ、じゃあ質があがるのか。そうは思わない。入り口は広くたっていい。そもそも3年間介護の仕事をできたというだけで、そのヒトには素質があるのだから。
まず介護福祉士の資格をきっかけにして、そのあとの学ぶ機会を充実させればいいのだ。そうすれば介護の学校を経営している側の仕事も増える。受ける側の仕事に対するモチベーションもあがる。
この現場が人手不足のときに、人材をシャットアウトしてどうするのか。要はこの会長、現場のニンゲンをニンゲンとしてみていない。道具ぐらいにしか考えていないのだ。数が足りなくて動かなければ、昔の壊れたテレビみたいにたたけば直るぐらいにしか考えていないのだろう。
今日のところはこれまで。ごきげんよう。この呼吸が続く限り、僕は君の傍にいる。