KOTOBASM

頭の中にある思想は言葉ではない。映像でもない。いうなれば《もやもや》である。その《もやもや》を手先を使って記録することではじめて言葉になる。

オープニングメドレー【夜のヒットスタジオ】

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 「夜のヒットスタジオ」は昭和43年から平成2年まで、実に22年間にわたって放送された歌番組である。大好きで番組後期は毎週欠かさず観ていた。フジテレビがまだ新宿の河田町にあったころの輝かしい金字塔である、といっても過言ではないだろう。

 

 夜ヒットにはかならずオープニングを飾るメドレーがあった。司会者から最初に紹介された歌手が「他歌手の持ち歌」のワンフレーズを歌い、次に「さっき歌われた歌の持ち主」にマイクを手渡しその歌手が「他歌手の持ち歌」を歌う。

 

 バトンリレーの様に他人の歌をワンフレーズづつメドレー形式で歌っていき、最後はトリの歌手が「トリ前の歌手が歌った自分の歌」のサビを歌う。と、かんたんに説明するとこんなかんじである。言葉で説明するより、動画でみたほうがわかりやすいか。

 



 むかしはいまよりもポップスやロックと演歌の区分けがはっきりしてなくて、さまざまな歌番組で違和感なく組み合わされていた。夜ヒットもまさにそうで、ゴダイゴ五木ひろしがいっしょに出たりなどもしていたのである。

 

 だから意外なヒトが、意外な歌をうたうということも、このオープニングメドレーでは起きえるのだ。テレビ欄でお目当ての歌手が出るとわかると、誰のどの曲を歌うのだろうと楽しみにしていたものである。

 

 「夜のヒットスタジオ」については、まだまだ書きたいこともあるので次回、次々回以降に譲るが、とりあえず平成生まれのみなさんに、これだけはいっておきたいことがある。

 

 いまやへんなことをいう、へんなおじさんにおもわれているかもしれないが、沢田研二すなわちジュリーは、むかしこんなにカッコよかったのである。オープニングメドレーで歌詞を忘れているけど。そうなのである。

 

 今日のところはこれまで。ごきげんよう。この呼吸が続く限り、僕は君の傍にいる。