KOTOBASM

頭の中にある思想は言葉ではない。映像でもない。いうなれば《もやもや》である。その《もやもや》を手先を使って記録することではじめて言葉になる。

のっぺらぼうのミスター・NO

 漫画タイガーマスクといえば、ジャイアント馬場アントニオ猪木など実在のレスラーに混じって、架空の”虎の穴の覆面レスラー”が登場する。その中にはとんでもない荒唐無稽なのもいるわけさ。

 

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タイガーマスク抹殺のため、ミスターXが企画した覆面リーグ戦で来日。 異様に長い首に、目や鼻のない頭が乗る”宇宙人みたい”な容姿。 実は、全身がビニールタイツに包まれ、頭には鉄球が入っているギミックレスラー。鉄球を使った強烈な頭突きで対戦相手を悶絶させる。 覆面リーグ戦で最初にタイガーと対戦し、敗北する。しかし、ミスターXは「ミスター・NOは、この中で一番弱い」と告げる。

 

 もうツッコミどころが多すぎて、どこから手をつければいいのだろう。全身がビニールタイツって汗でとんでもないことになって、強烈な頭突きをする前に、かえって自分が悶絶しそうだよね。ってまずソフトなところからツッコミ入れてみたさ。

 

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 するとまたツッコミどころはさらに進化していくのだよ。梶原一騎先生は先生で、なんとか整合性をもたせて、わかりやすく読者に説明しようとしているのは伝わるのだけれどもね。

 

 ミスターXはミスター・NOを一番弱いというけれども、それはプロレスのハナシであって、この条件でプロレスができるミスター・NOの中の人の身体能力は最強といえるんじゃないだろうか。梶原一騎ワールドバンザイ!

 

 今日のところはこれまで。ごきげんよう。この呼吸が続く限り、僕は君の傍にいる。

 

 

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