KOTOBASM

頭の中にある思想は言葉ではない。映像でもない。いうなれば《もやもや》である。その《もやもや》を手先を使って記録することではじめて言葉になる。

”優しいお母さん”だけじゃない

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 やはり役者にとって、一つのイメージだけでかたられるのは不本意だよ。このヒトのばあいは、いつも”欽どこのお母さん”で終わらされてしまうのさ。もっといろんな顔を持っていたはずなのにね。

 

バラエティー番組「欽ちゃんのどこまでやるの!(欽どこ)」(テレビ朝日系)の母親役などで知られた女優、真屋順子(まや・じゅんこ、本名・高津詔子=たかつ・しょうこ)さんが昨年12月28日、死去していたことが分かった。75歳。葬儀・告別式は近親者のみで行った。後日、お別れの会を行う予定。

【訃報】「欽どこ」の母親役、女優の真屋順子さんが死去 - 産経ニュース

 

 むしろ”欽どこ”に出ていたからこそ、ひとつのイメージが強固になってしまい、幅を狭めてしまった部分もあるのではないかな。それぐらい欽ちゃんの影響力は当時すごかったということなのだろうけど。

 

 欽どこみたいなバラエティーは、小堺一機さんや関根勤さんみたいなコメディアンにとっては飛躍のきっかけになるのだろうけどもさ。真屋さんって一般的なイメージに隠れた、陰みたいなものを持っていたヒトだと思うのね。そんな役者さんにとっては諸刃の剣の部分があるねバラエティー出演は。

 

 このヒトの当たり役って実は、ドラマ「赤い絆」で演じた百恵ちゃんの敵役じゃないかな。あれはインパクトがあったよ。ありすぎて視聴者の反発を買ってしまい、それが欽ちゃんに欽どこの出演を誘われるきっかけになったんだけどさ。

 

 余談だけど、真屋さんがそのむかしコマーシャル出演していた、台所用洗剤のママレモンって、いまでも売っているんだね。見ないと思っていたけど。こんどスーパーマーケットに行ったら注意深くみてみよう。

 

 今日のところはこれまで。ごきげんよう。この呼吸が続く限り、僕は君の傍にいる。