KOTOBASM

頭の中にある思想は言葉ではない。映像でもない。いうなれば《もやもや》である。その《もやもや》を手先を使って記録することではじめて言葉になる。

さみしいナ…(石立鉄男)【1975年1月の歌】

 手元に一枚のCDがある。タイトル名は「DIMGRAY/ISHIDATE TETSUO VOICE」という。名前のとおり歌ではなく、ただ石立鉄男の声だけが収録されている。その数なんと99トラックもあるんだ。

 

DIMGRAY/ISHIDATE TETSUO VOICE

 

 笑い声から「大トロ握ってくれる?」とか「カルビ10人前!」まで。買う方も買う方だけどさ、こういうのを思いついてカタチにしたヒトの思考回路は、いったいどのようになっているのだろうか。

 

 最近ではキムタクがそうだけど、”なにを演じても〇〇”みたいなかんじで揶揄されたりする俳優がいる。石立鉄男はその代表格ではないかな。裏を返せば、それぐらいインパクトのある俳優がいないと、ドラマというのは面白くない。

 

 よく子どものころは、”おいチー坊!”なんてモノマネしたものさ。いまだにエースコックのわかめらーめんが愛されているのは味もさることながら、石立鉄男の出演したCMのインパクトも大きく寄与していると思うよ。

 

 

 この歌はドラマ「水もれ甲介」の挿入歌なのだけれども、このクセはもう彼にしか出せないよな。思い出せば昭和50年というのは、他にも「傷だらけの天使」や「俺たちの旅」も日本テレビでやっていたんだな。いわゆるひとつの黄金時代さ。

 

 今日のところはこれまで。ごきげんよう。この呼吸が続く限り僕は君の傍にいる。