KOTOBASM

頭の中にある思想は言葉ではない。映像でもない。いうなれば《もやもや》である。その《もやもや》を手先を使って記録することではじめて言葉になる。

これは、故障ではありません

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 日本には全国ネットの放送局のほかに、地方ごとにローカル放送局というものが存在する。どちらも民放であるから、広告収入で経営が成り立っている。すなわちCMを流さなければならないのである。

 

 地方のローカル局のばあい、放送される地域が限られる。そのためスポンサーが支払う料金もおのずと安くなる。なので参入する企業のハードルも低くなり、地元企業のCMが流されるのだ。

 

 

 だがローカル放送局の、ローカル企業のCMであるから、制作費は限られてしまう。有名タレントを出演させるなんてもってのほか。そうなると本当にアイデア勝負になってくる。

 

 この岩谷自動車という会社は和歌山にある。CMももちろん関西ローカルだ。1980年代初頭から現在にいたるまで、実に40年ちかく流れているのだとか。まったく制作費はかかっていないであろうこのCM。偉大なるマンネリズムといえるのではないか。

 

 内容もまるで哲学を教える堅物の大学教授が、それまでマジメな講義をしていたのに、しばらくの沈黙のあと、突然に学生の前で「おならプゥ♪」と言ったかのようなインパクトがある。

 

 今日のところはこれまで。ごきげんよう。この呼吸が続く限り僕は君の傍にいる。