KOTOBASM

頭の中にある思想は言葉ではない。映像でもない。いうなれば《もやもや》である。その《もやもや》を手先を使って記録することではじめて言葉になる。

僕にいわせりゃ”ちっちぇえ男”っていってるあんたも”ちっちぇえ”【女性専用車両】

 

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 僕はふだん満員電車には乗らない。通勤はオートバイを利用している。それに3交代の仕事なので、出勤退勤の時間がいつもちがう。だからこのハナシをすると、どちらの側からも、毎朝満員電車に乗るニンゲンのことを考えろといわれるかもしれないが。

 

男性らは女性専用車両に乗る権利を主張、女性客や駅員から降車するよう促されても拒否し、ホームの停止ボタンを押すなどして電車を遅延させた。
 この男性らの行為に、水曜コメンテーターを務めるお笑いタレントのカンニング竹山(46)は「この電車と、これ以外の電車も遅延になっている。迷惑をかけている訳だし」とあきれ顔。女性専用車両の設置の背景に痴漢被害があるとした上で「男性と女性の受ける傷が違う。これって法の問題じゃなくて、心の問題。男として言わせてもらえれば、ちっちぇえ男、ダメな男だなと思う」と、乗車の正当性を唱える男性を非難した。

女性専用車両トラブル 竹山「ちっちぇえ男」三田アナ切実な訴え「避難場所」 (スポニチアネックス) - Yahoo!ニュース

 

 はっきりいって女性専用車両なんていうのは、根本的な痴漢の解決にはならない。そのようなものを、単に男女の対立構造にあてはめてしまうのが、どちらもそもそもおかしいのだ。

 

 この竹山さんの発言もそう。それでヒトの憎悪をかき立ててどうする。言いっぱなしか。こういう問題にジェンダーバイアス(性役割)を持ち出すなというのだ。ハナシがややこしくなるから。

 

 ”ちっちぇえ男”っていうけど、あんたもニンゲンがちっちぇえのだ。無難でしょう実はその発言。おとこらしさを強調しておいて、みんなの支持を得ようとしているところが、ひじょうにセコい。

 

 僕は女性専用車両じたいはあっていいとおもう。ただこれは一時的なものとしてというハナシだ。そのさきの解決案がなければダメだ。それは満員電車そのものの解消であり、これは社会の在り方の問題でもある。

 

 それはヒトビトの働き方の問題も含まれる。時間も場所ももっと多様性があっていいはずだ。それには社会全体の整備も、個人の考え方の転換も必要になってくる。これをなくして女性専用車両の議論だけでとどめておいても、なんの解決にはならない。

 

 ましてや男女間の対立や、ジェンダーバイアスを前面に押し出して男性間の対立を煽るような発言や行動をするのは、ニンゲンそのものとして”ちっちぇえ”といわざるをえない。

 

 今日のところはこれまで。ごきげんよう。この呼吸が続く限り、僕は君の傍にいる。