KOTOBASM

頭の中にある思想は言葉ではない。映像でもない。いうなれば《もやもや》である。その《もやもや》を手先を使って記録することではじめて言葉になる。

「だからわたしは北国へ(昭和47年)」チェリッシュ

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 そうなのだ。チェリッシュといえば男女2人組なのだが、もとは5人組のバンドであった。この2枚目のシングル「だからわたしは北国へ」をさいごにチェリッシュは5人から2人に変わっていく。

 


だからわたしは北国へ 1972

 

 ごぞんじのとおり、チェリッシュのふたりはのちに、結婚して夫婦になるわけだが、このレコードジャケットをみていると、なんとなく2人と3人の間に結界のようなものがある気もしないでもない。

 

 ちなみに抜けた3人のうちのひとり、ドラムスの桑原宏司さんいわく、東京で一流のドラマーの演奏を目の当たりにして、プロになる道をあきらめたのだとか。なんかもっと”大人の事情”みたいなものがありそうだけど。

 

 ラジオではタブレット純さんが、仲良さげな2人をみて嫌気がさしたんじゃないかなんて”こらこら!”なことを言っていたが。でも桑原さんはその後、実業家(チケットぴあ名古屋代表取締役)として成功したわけだし、やめて正解だったのかもしれない。

 

 そりゃそうだ。だいたいそのまま続けていて、前で2人仲よさげに「てんとう虫のサンバ」でも歌われることを考えてみよう。僕がドラムスだったとしたら、いつの日か突然、スティックを2人に投げつけていただろう。こんなんやってられっかと。

 

 今日のところはこれまで。ごきげんよう。この呼吸が続く限り僕は君の傍にいる。