そうなのだ。チェリッシュといえば男女2人組なのだが、もとは5人組のバンドであった。この2枚目のシングル「だからわたしは北国へ」をさいごにチェリッシュは5人から2人に変わっていく。
ごぞんじのとおり、チェリッシュのふたりはのちに、結婚して夫婦になるわけだが、このレコードジャケットをみていると、なんとなく2人と3人の間に結界のようなものがある気もしないでもない。
ちなみに抜けた3人のうちのひとり、ドラムスの桑原宏司さんいわく、東京で一流のドラマーの演奏を目の当たりにして、プロになる道をあきらめたのだとか。なんかもっと”大人の事情”みたいなものがありそうだけど。
ラジオではタブレット純さんが、仲良さげな2人をみて嫌気がさしたんじゃないかなんて”こらこら!”なことを言っていたが。でも桑原さんはその後、実業家(チケットぴあ名古屋代表取締役)として成功したわけだし、やめて正解だったのかもしれない。
そりゃそうだ。だいたいそのまま続けていて、前で2人仲よさげに「てんとう虫のサンバ」でも歌われることを考えてみよう。僕がドラムスだったとしたら、いつの日か突然、スティックを2人に投げつけていただろう。こんなんやってられっかと。
今日のところはこれまで。ごきげんよう。この呼吸が続く限り僕は君の傍にいる。