KOTOBASM

頭の中にある思想は言葉ではない。映像でもない。いうなれば《もやもや》である。その《もやもや》を手先を使って記録することではじめて言葉になる。

ふりむかないで

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 前回書いた”ビバ・エメロン”のコマーシャルの前にやっていたのが、一連の”ふりむかないで”シリーズであった。”ふりむかないで”というのは、ハニー・ナイツが歌うコマーシャルソングの題名である。

 

 

 街頭で一般女性に声をかけては、ふりむいてもらうというまったく”ふりむかないで”とは逆なことをやっている。声をかけるおじさんがこれまたしつこい。女の人が嫌がっているのに、甘い声を出しつつしつこい。

 

 この一連の”素人さんに声をかける”路線というのは、エメロンシャンプー・リンスのライバルだった花王のフェザーシャンプーが、「さわやか律子さん」の中山律子(プロボウラー)や百恵ちゃんなど時のスターを出演させているのとは好対照だ。

 

 このコマーシャルシリーズは7年も続いたのだが、声をかけるおじさんがしつこくても問題にはならない、おおらかな時代だったということなのだろう。それにきっと女の人も恥ずかしがりながらも、心のどこかで嬉しかったにちがいない。

 

 今日のところはこれまで。ごきげんよう。この呼吸が続く限り、僕は君の傍にいる。