KOTOBASM

頭の中にある思想は言葉ではない。映像でもない。いうなれば《もやもや》である。その《もやもや》を手先を使って記録することではじめて言葉になる。

昭和52年日本テレビの試験電波

 テレビをつけっぱなしにして寝てしまうことがある。そのような状況でふと夜中に目が覚めると、いつものテレビの映像とは違うモノが流れてビクッとする。いまはほぼ24時間なにかしらの番組をやっているが、昔は違ったのだ。

 

 その日の放送プログラムが終了すると、局名告知がクロージングとして流され、いわゆる砂嵐という状態になる。

 

 

 だがたまにどの放送局でも試験電波を流すときがあった。試験電波というのは、要するにちゃんと放送エリアまできれいに電波が届いているかを試験するわけだが、その過程で女性の静止画が登場する。

 

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 これはカーネーションガールといわれるもので、画面の色合いを調べるのに使うのだが、一度寝起きの瞬間にこれを観てしまい、ビビったことがあった。ヒトの写真であるのに、無機質な感じがしたのが原因であろう。

 

 このカーネーションガールは比較的最近のものだが、昭和52年当時のものが存在する。汐留ではなく麹町にある方の、要は昭和28年からある日本テレビ局舎にかつてあった電波塔からの試験電波のものだ。

 

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 この当時は東京タワーから通常の電波が関東全域に送信されていたのだが、予備の送信所として千代田送信所の電波塔が存在した。開局当初はこの千代田送信所が使われていた。昭和55年に電波塔は無くなったが、てっぺんにあったアンテナはいまもモニュメントとしていまも麹町に存在する。

 

 今日のところはこれまで。ごきげんよう。この呼吸がつづくかぎり、僕は君のそばにいる。