東海道から国道129号線に入ってしばらく行くと、いろいろな飲食店が軒を連ねている。特にラーメン屋が多く、リンガーハットや一蘭、北海道らーめん小林屋、家系の店などさまざまだ。
そのなかにあって一軒、「スパゲティーのパンチョ」というお店がある。ここも以前はラーメン屋であったが閉店し、そのあとを受けるかたちで、装いも新たに開店したらしい。
パンチョは東京を中心にチェーン展開していたのだが、神奈川における1号店として、平塚のこの地が選ばれたようだ。ラーメン屋が並ぶ通りにスパゲティーを食べさせる店が一軒あるというのもアクセントとしていいかもしれない。
子どものころはスパゲティーといえば、ナポリタンかミートソースであった。給食に出てくるのはこの2つしかなかった。いまやスパゲティーとはいわずパスタといい種類も豊富で、茹で方もアルデンテなどと本場さながらというのが普通だ。
ただ日本発祥のナポリタンは、アルデンテだと具合が悪い。ただ主流からは外れてしまった感がある。デートに行ったときに女の子と食事をするなどという場合にナポリタンを頼むのも恥ずかしいと感じてしまう。
そのような中でこういうお店ができたというのはある種、時流にたいする反抗のように思える。パンチョは独り身の中年男に銃を取れと誘っているのだ。危険だ。ひじょうに危険だ。
しかしほんとうに危険であるのは、2300グラムもあるナポリタンの星人盛りである。写真は私が食べた普通盛400グラムであるが、その6倍ぐらいある。食べられる気もするのだが、それをやったら自我が崩壊しそうだ。
今日のところはこれまで。ごきげんよう。この呼吸がつづくかぎり、僕は君のそばにいる。