なんだか知らないけれども、本屋に行くと、ちらほら”孤独”に関する本が散見される。いまの僕は”孤独”というコトバに敏感になっているせいもあるのだろう。よく目につくのである。
アパートにある本を大量に処分してからというもの、哲学を中心に自分に必要な本ということで、マジメな本をここのところ読んでいたのだが、いささか疲れてしまった。やはりリラックスして読める本も必要なのである。
ヒトによってはそんなとき、いろいろなジャンルのエンターテイメント小説などを読んだりするのであろうが、僕はエッセイを読む。なかでも好きなのがこの東海林さだお先生の本なのであった。
ここはあえてカタカナで書かせてもらう。ショージ先生の本は軽妙洒脱な文章と、フリーハンドで描かれた心が和むイラストと、一度で二度楽しめるようになっている。ショージ先生の描くおじさんは、どこにでもいそうでかつ嫌らしさがない。
ついこないだまで新聞で毎日4コマ漫画を連載し、そのほかにも連載は持っている。それでいてイラストつきのエッセイまで書く。なにげにすごいことを、なにげなくこなすショージ先生なのである。
というわけで買ったのである。初の新書本を。よりによって”ひとりメシ”だが。ショージ先生も御年81歳。それでもまだまだ楽しませてもらいたい。この本は僕にたいする”強く生きて行けよ!”というメッセージだと勝手におもいこんでいる。
今日のところはこれまで。ごきげんよう。この呼吸がつづくかぎり、僕は君のそばにいる。