去年の11月に「日本国記」という日本史の本を上梓(じょうし)した百田先生。同書はベストセラーにもなり、安倍晋三首相も年末年始の読書用に購入したとTwitterで公表するなど、なにかと話題の本である。
安倍さんは年末年始に3冊も本を読むぐらいなら、もっと奥様の昭恵さんと、二人の時間を作って語り合った方がよい気もするが。まあそれはさておき、みなさんはお読みになったであろうか。ちなみに僕は読んでいない。気にはなっているのだけれども。
ちなみに発売される前にさかのぼるが、百田先生がやはりTwitterで、自分の本をこのように絶賛していた。そしてそのツイートに対して、ブックオフに出たら買うと返信したヒトがいた。
自慢します!
— 百田尚樹 (@hyakutanaoki) 2018年10月22日
『日本国紀』は、めちゃくちゃ面白いです!!
私は通してもう20回以上読み直していますが(部分的には100回以上!)、毎回、面白さに夢中になります。どのページを開いても面白いのです!
こんな面白い歴史書は他にありません。
自分が天才と確信しました😅
やはり作家たるもの、天才であるといえるぐらいの自信がなければいけないのであろう。だからこそ百田先生は、ブックオフに出たら…というヒトに対しても、このように返している。
ブックオフには出ないと思います。
— 百田尚樹 (@hyakutanaoki) 2018年10月22日
なぜなら、読み終えた後、「ずっと持っていたい!」「繰り返し、何度も読み返したい!」と思うはずだからです。
もし大量にブックオフに並んだら、作家として私の完敗、いや、物書きの資格なし、です。
作家を辞めてもいいです。 https://t.co/djPpf1AlQV
”作家を辞めてもいい”と断言するほどの力強いコトバ。天才たるゆえんであろうか。そしてこの発言にたいして、今年の1月5日に、あるツイートが発せられた。
…結構あるけど…ね…(´-`).。oO https://t.co/fSPawBd89B
— ブックオフ座間警察署前店 (@bookoffzama) 2019年1月5日
百田先生、ベストセラーってそういうものですって。だからといって、百田先生の物書きの資格が喪失するわけではないのであるから。ブックオフに置かれるようになってからが勝負なのである。
ブックオフは平成初期に全国フランチャイズ展開した古本屋チェーンである。従来の古本屋とちがい、気兼ねなく立ち読みもできるのが特徴。このブックオフは作家にとってもマイナスではないと考える。要は宣伝媒体みたいなものなのだ。
ブックオフで偶然手を取って、それを気に入って買ったとする。もちろん印税は入らないけれども、これをきっかけにファンになって、次の新作が待ち遠しくなるなんていうこともある。
ブックオフというのは、店舗が多く、立ち読みができるのにくわえて、本との偶然の出会いを提供してくれるという点で優れている。ネット販売だとこうはいかない。そういう意味でありがたく、僕もいつも利用している。
今日のところはこれまで。ごきげんよう。この呼吸がつづくかぎり、僕は君のそばにいる。