路上ライブをしていた女性からCDを買った男性が、そのCDを女性の目の前で踏みつぶすという動画がツイッターに投稿されて、テレビでもとりあげられ話題となっている。僕は今日テレビでみてはじめて知った。
1月22日放送のTBS系「ビビット」では、動画を投稿した男性へのインタビューを紹介。そこでは、男性が「路上ライブを許可なしでやっている方をやめさせたい」と述べていた。
また、踏みつぶすことがモラルを逸脱していないかについては、「少し逸脱しているなとは思っています。ただ、そこまでしないと分かっていただけない現状があるので、僕の中での正義感で動いている感じ。結局、必要悪」と語り、女性に謝罪する考えはないとした。
率直に思ったのは、この踏みつけた側は、法を盾にして自己正当化しているけれども、許可をとっていないからというのは、おまけみたいなもので、たんに面白がってこういう動画を撮っているだけじゃないかということ。
胸糞悪いのは、この女性個人には謝罪するつもりはないとしておきながら、炎上さわぎになったら、ネットをとおして社会(すなわち多数派)には謝罪するという、そして法を盾にして、”多数派にウケればいい”という論理があれば、なにやってもいいという思考。
許可をとっていないからといって、なぜ制裁を加える権利があるのか。そして許可がどうこう以前に、倫理的にこの歌い手さんがどのように迷惑をかけているのか、そっちの方が円滑な社会を維持するのに重要なのだ。
なんか久しぶりに嫌な気持ちにさせられた。
今日のところはこれまで。ごきげんよう。この呼吸がつづくかぎり、僕は君のそばにいる。