KOTOBASM

言葉を使うようになって、ヒトは”時”を作った。それまではただ目の前にやってくる”生”を生きるだけだったのに、言葉と時制を持ったがために、ヒトはやがてくる死というものに怯えるようになった。

ザ・デストロイヤーと足4の字固め

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  ついこのあいだ記事を書いたばかりだったのに。

 

 

 

日米両マットで対戦してきたデストロイヤーさんとの写真とともに「昨日、悲しいニュースが私の心を揺さぶった。大きな兄弟、友人、パートナー、そしてライバル。安らかに眠る…」と沈痛な胸の内を明かしていた。

 

 デストロイヤーの思い出がもうひとつあった。むかし大好きなマンガに「プロレススーパースター列伝」という梶原一騎原作の作品があった。僕は梶原一騎大好き少年であったのだ。

 

 プロレススーパースター列伝は、ひとりのプロレスラーを主人公にして、ストーリーが展開されている。ブッチャーやハンセン、馬場・猪木などそれぞれシリーズがあった。

 

 そのひとつにミル・マスカラス編があったのだが、そのライバルとしてデストロイヤーは登場する。このデストロイヤーがまた憎らしくて、マスカラスと対戦するのに頭突きの練習をして、試合のときにいざ空中殺法を出そうとしたマスカラスの股間にその頭突きをかますという極悪非道なことをカマしたのであった。

 

 本当のところは試合中の事故であり、デストロイヤーは心配しマスカラスを気遣ったというオチなのだが。それを知ったのは、梶原一騎が亡くなってだいぶ経ったころであった。そう彼一流の演出であったというわけだ。僕はそれまで信じていて、むかしはデストロイヤーもワルだったのだなと思ったものだ。

 

 僕とおなじ世代のプロレス好きの男性諸氏ならば、一度や二度は足4の字固めをかけたりかけられたりしたことがあるであろう。あの技はデストロイヤーが日本に持ち込んだわけだが、ガッチリ決まると本当に痛い。

 

 いまとなってはかけてくれる友達もいない。でも痛さだけはいまでも思いだされる。デストロイヤーの思い出とともに。いまこそデストロイヤーに感謝の気持ちを。

 

 今日のところはこれまで。ごきげんよう。この呼吸がつづくかぎり、僕は君のそばにいる。