KOTOBASM

頭の中にある思想は言葉ではない。映像でもない。いうなれば《もやもや》である。その《もやもや》を手先を使って記録することではじめて言葉になる。

スペシャルサンド


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 私が幼年期をすごした千葉市高浜。現在の美浜区高浜であるが、このへんでパンといえばヤマザキパンだった。というのも高浜をふくめた現在の美浜区というところは戦後に造成された埋め立て地で、海沿いには工場がたくさんあった。

 

 そこにはヤマザキパンの大きな工場もあって、小学生のころには工場見学に行ってパンをもらったりした。高浜のショッピングセンターには、ヤマザキの太陽のマークの看板を掲げたお店があった。

 

 そのほかにパンといえば、マロンドという千葉県にしかない、いわゆる横浜でいうところのポンパドール的立ち位置の高級めなパン屋さんもあるにはあったが、我が家は市営団地に住んでいるような家庭なので、パンはいつもヤマザキパンであった。

 

 だいたい当時の高浜というところは、中規模のショッピングセンターひとつしかなかったので、選択肢もおのずとヤマザキに絞られてしまうのだ。うちは食パンもいちばん安い赤のパッケージの8枚切りが定番であった。家族も多いので。

 

 しかしみみっちいのだ8枚切りというのは。そのせいか独り暮らしのいまは、6枚切りを買っている。ヤマザキパンのいいところは、あんぱんなど菓子パンのバリエーションが豊富なところである。


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これが通常のこしあんぱん。


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白あんぱんに私の大好物である、うぐいすパン。

 


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ジャムパンにクリームパンなどなど。

 

 これらはみんな”超ロングセラー商品”と銘打っているが、ほんとうに私が物心ついたころには存在した。そのなかで不思議な存在感を持つのが、スペシャルサンドなのであった。

 

 コッペパンにミルククリームとアクセントとしてあんずジャムが乗っているのだが、これをなにゆえ”スペシャル”サンドと呼ぶのかは不明である。ただいえるのは、うまい。この一点につきる。

 

 こないだバイト先で宮崎から上浜してきた仲間が、こればっかり食ってるとかいって食べていたので、つい自分も帰りに買ってしまった次第である。やはりうまい。さすがロングセラー。

 

 今日のところはこれまで。ごきげんよう。この呼吸がつづくかぎり、僕は君のそばにいる。