KOTOBASM

頭の中にある思想は言葉ではない。映像でもない。いうなれば《もやもや》である。その《もやもや》を手先を使って記録することではじめて言葉になる。

中山仁さんについて思われる

 2019年も多くの名優さんが亡くなった。ショーケンや、つい先日は梅宮辰夫さんも。そして中山仁さんもそのひとりである。中山仁さんといえば、まず思いだされるのは、「サインはV」の牧コーチである。

 

 「サインはV」は昭和44年放送(TBS系列 日曜夜7:30~)で生まれる前だったので、リアルタイムでは観ていないのであるが、何年か前にCSで再放送をしたときに、全話観た。

 

 ちなみに余談ではあるが、当時の裏番組のひとつにフジテレビのムーミンがあった。巨人V9の真っただ中で、日本テレビはナイター中継をしていただろうし、対象年齢の違いこそあれ、そうそうたる面々である。

 

 ぶっちゃけて言ってしまうと、このころの中山さんは大根役者であったが、むしろこういう群像劇には、それぐらいがふさわしい。変な押しつけ感がないので、他の出演者の邪魔にならないのである。

 

 いまだに日本でバレーボールが人気なのは、東京オリンピックで6人制の女子バレーが金メダルを獲得し(それまでは日本独自の9人制が主流だった)、そのあとを受けて「サインはV」やアニメ「アタックNO.1」が人気を獲得したことも大きいと思われる。

 

 「サインはV」で存在感を示した中山さんの功績も多大なのである。

 

 今日のところはこれまで。ごきげんよう。この呼吸がつづくかぎり、僕は君のそばにいる。