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脚本家の上原正三さんというと、「がんばれロボコン」「レッドビッキーズ」「秘密戦隊ゴレンジャー」など自分が子どもの頃よく観た作品を多く手掛けた人であり、強い影響を与えてくれた人でもある。
そのなかでも大好きだったのが、「太陽戦隊サンバルカン(1981)」で、この作品はあの「傷だらけの天使」でおなじみの岸田森さんの最後の出演作であった。
大人になったいまとなっては、いろいろな作品で岸田さんを見てきたが、子どもの時分においては、自分にとって岸田さんは、サンバルカンの長官であった。いま思うとあの名優が、子ども向けの特撮番組に出てたのはすごいなという感じだが。
最終回で上原さんは、岸田さん演ずる長官にすごいことをさせる。
そう。長官がヒーローたちを差し置いて、ラスボスを倒してしまったのだ。これは子どものころから、いまにいたるまで、強く印象に残っている。なんてすごい脚本なのだ。
上原さんの脚本は、子ども向けという概念がなかった。どの作品にも大人になるまで残るような普遍的テーマがたくさんあったのだ。訃報を聞いてそれを再確認した。ありがとうございました。
今日のところはこれまで。ごきげんよう。この呼吸がつづくかぎり、僕は君のそばにいる。