KOTOBASM

頭の中にある思想は言葉ではない。映像でもない。いうなれば《もやもや》である。その《もやもや》を手先を使って記録することではじめて言葉になる。

上からビッグダディを見下すだけなら誰でもできんだよ



バブルは完全崩壊! ビッグダディ&美奈子がテレビから消えた…


ビッグダディこと林下清志が9月23日、レギュラー出演していたフジテレビ「バイキング」を卒業した。
すでに、テレビ出演はほとんどなく、唯一のレギュラーだった同番組から切られたことで、テレビから消えることになりそうだ。
 
 テレビ朝日の大家族ドキュメンタリー番組「痛快!ビッグダディ」で人気を博したビッグダディは、昨年4月、2人目の妻・美奈子と離婚。故郷・岩手の盛岡で接骨院「盛岡屋」を開院。自伝「ビッグダディの流儀」(主婦と生活社)が12万部を超えるヒットとなり、一躍“時の人”となった。
 
昨年12月、接骨院を事実上休業し、タレント活動をしていくことを宣言。当初はテレビ各局から引っ張りだことなり、今年4月からフジの新番組「バイキング」火曜レギュラーとなった。  しかし、まともにしゃべることもできず、ほとんど置物状態。話題作りのため、江角マキコとの不仲を演出したものの、降板でそれも終止符を打つこととなった。
”置物状態”に関してはビッグダディを責めるのは酷というもの。
ビッグダディを起用して、それを生かせなかった制作側に問題がある。
まだタレントとしてのキャリアが始まったばかりの人に何をしろというのか。
それこそ素人に毛が生えたようなのが出しゃばって前に出たら番組を壊す可能性がある。

だからMCはビッグダディに話を振って面白さを引き出すようにしないといけなかった。
ところでMC誰だ?
EXILEの人たちか。
これも制作側のキャスティングミスだな。

別にEXILEの人たちをMCに起用するなって言っているわけじゃない。
EXILEの人たちにMCやらせるなら、ひな壇にMCを補佐できるような面白い人を出せばいいだけのことだ。
組み合わせいかんでなんとでもなったという話。
もしMCが仕切りなれているお笑い芸人だったらまた違ったかもしれない。

昔とくらべたら制作側に素人を活かす術がないんだな。
私が高校生のころ、天才たけしの元気が出るTVという番組があった。
この番組にもたくさんの素人が出てきたが、面白い人ばかりだった。
その中の1人にエンペラー吉田さんがいた。

エンペラー吉田さんは、福島在住のお年寄り。
お年寄りだからいつも震えていて入れ歯をしていた。
番組はそんなエンペラー吉田さんにわざと大きな声で座右の銘を言わせる。
そして絶妙のタイミングで入れ歯が外れるのだ。 

当時の私はそれをみて腹を抱えて笑ったものだ。
もちろんそれは、エンペラー吉田さんを馬鹿にして笑っているのではない。
私もそのころ元気がでるテレビを観ていた人もみんなエンペラー吉田さんを敬愛していた。
あれから20年以上経った今も、

偉ぐなぐとも正しぐ生きるぅ! 

という彼の座右の銘は脳裏に焼き付いている。


一時は世の注目を一身に集めた2人だが、元をただせば、なんの芸もないズブの素人。話題性だけで生き延びられるほど、芸能界は甘くはない。バブルは完全崩壊したといえそうだ。

私に言わせれば、この記事を書いているあなたも、ロクな原因分析もしないで偉そうに能書き垂れているけど、ライターの世界はそんなに甘いのか?と問いたい。

それじゃ失敬。


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