KOTOBASM

頭の中にある思想は言葉ではない。映像でもない。いうなれば《もやもや》である。その《もやもや》を手先を使って記録することではじめて言葉になる。

かき氷のシロップの味はみんな同じってほんと?

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さてちまたでは、お盆で帰省ラッシュだとかいっているが、こちとら仕事だったのである。しかもきょうのおやつのじかんはかき氷であった。がんばって約50人分のかき氷を作ったのである。


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しかもこんなアナクロな道具を使ってである。これぞ風物詩。夏のげんきなごあいさつってなもんだ。帰るところのないお年寄り。せめてなつかしい思い出に帰ってもらいたい。そうおもって削ってはシロップをかけ、削ってはシロップをかけをくりかえす。


いがいとブルーハワイ好きなのな、お年寄りって。なつかしい思い出もなにもあったもんじゃない。でもやはりいちばん人気はいちご味であった。やはりかき氷はいちご味が基本なのである。 


そしてさいごにわれわれ職員が、余った氷でご相伴にあずかることになる。さあ何味にしようか。ここである職員がこんなことを言い出した。

かき氷のシロップは、じつはみんな同じ味らしい。


テレビでやっていたらしいのだが、はたして本当であろうか。目をつぶってイチゴ味とメロン味とブルーハワイ味を食べくらべしてみた。どうやらうわさは本当らしい。どれも区別がつかなかった。着色料のちがいだけらしいのだ。


たしかに赤いのをたしかめて食べたらイチゴ味がするし、緑色はメロンの味がするし、青色はブルーハワイの味がする。そのようにすでに視覚を経て、脳裏に植えつけられているのだ。にんげんの感覚とはじつにおもしろい。


なのでこんどは、イチゴ味とメロン味とブルーハワイ味のシロップをぜんぶミックスしたシロップでかき氷を食べてみた。なんかこの世のものとはおもえないような色をしていた。そして食欲が失せる。やはり色というのは、かき氷にとって大事らしい。