KOTOBASM

頭の中にある思想は言葉ではない。映像でもない。いうなれば《もやもや》である。その《もやもや》を手先を使って記録することではじめて言葉になる。

法で裁けぬアソコを斬る

傷害の疑いで逮捕されたのは 元プロボクサーで慶大大学院生、小番一騎(こつがい・いっき)容疑者(24)。13日午前7時40分ごろ、東京都港区虎ノ門の弁護士事務所で、男性弁護士(42)の顔を数回殴り、ズボンなどを脱がし、持参した枝切りバサミ(全長約20センチ、刃渡り約6センチ)で局部を切断した疑いが持たれている。

男・阿部定の素性 弁護士の局部切断… 24歳元プロボクサーの慶大院生 


朝いちばんに職場でこのニュースが話題になった。身の毛もよだつとはまさにこのこと。くわばらくわばら。こころなしか姿勢も前のめりになっている気がした。たとえ相手に非があろうとも、いくらなんでもやっていいこととわるいことがある。


もし浮気をされていたとして、数発殴るのは、同情の余地がある。 しかし切っちゃダメだ。百歩ゆずって、切ったナニをトイレに捨てて流しちゃダメだ。ちゃんともとどおりになる余地は残しておくべき。そこは敵とはいえ、男同士の暗黙の了解というものである。殺さないという情があるなら、そこまで考えるべきだった。


しかし、やりすぎではあっても、法曹関係者にダメージをあたえる術としては考えられている。日本は法の支配によってなり立っているわけだが、それはある意味、法を熟知したものが最終的に勝つということでもある。


もし仮に、嫁が浮気したとする。浮気の相手は弁護士だ。訴えたとしても、あちらはプロである。さまざまな知識や人脈やテクニックを駆使してくるだろう。それこそ、浮気された旦那のプライドをズタズタにするようなことも裁判で言ってくるにちがいない。


それで仮に慰謝料をもらったとしても、その金額に見合わないダメージをくらう可能性がある。世間体であったり、時間の浪費であったり、精神的な痛手であったり。ましてや相手は弁護士である。裁判で戦うにはかなりの覚悟が必要だ。


ならばだ。金はいらない、短時間で相手に大きなダメージがあたえられればいいということなら、今回のやりかたは最強の部類ではないだろうか。そういう最強のことを考えられる頭を持っているなら、ほかにも使い道があったのではないだろうか。そこがもったいない気がする。