KOTOBASM

頭の中にある思想は言葉ではない。映像でもない。いうなれば《もやもや》である。その《もやもや》を手先を使って記録することではじめて言葉になる。

高校野球だろうがバックネットは外野席より高い金をとれ

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甲子園球場で行われている高校野球で、いつもネット裏でラガーシャツを着用し観戦している名物おじさんとしてマスコミにもたびたび登場している「ラガーさん」こと善養寺隆一さん。『甲子園のラガーさん』『ラガーさんの嗚呼、青春の甲子園あるある』といった著書もある。
現在、そのラガーさんと彼の所属する「8号門クラブ」に対し、ネット上を中心に批判が殺到している。

「甲子園のバックネット裏は八号門倶楽部のものではありません」 “ラガーさん問題”で抗議の署名開始 


代表校が2日目の第一試合ではやばやと負けてしまった千葉県人としては、やっと終わったかというかんじの夏の甲子園。暑い中がんばった高校球児にはたいへん申し訳ないのだが。大会は神奈川県代表の東海大相模が優勝し幕をとじた。


そんな今年の大会で、はじめてその存在を知ったのが、この「8号門クラブ」なる存在である。じつは知らなかったのだが、高校野球のばあい甲子園球場は、バックネットであろうが、外野席であろうが、入場料はみんな同一なのだそうだ。 


だからテレビ中継で目立ちたいのかなんなのか知らないが、バックネットの席をとろうと、この「8号門クラブ」というおっさん集団が球場前で泊まりこんで占拠するばかりか、ローカルルールをつくり、”よそ者”を追い出すというようなことをしているわけなのである。だいたいなんなんだ”ラガーさん”とか。


いまの若者は、こういう”おっさんどものローカルルール”に拒否反応が強い。かくいう小生も若者ではないが、ローカルルールそのものが大っ嫌いだ。自由なのがいちばんであるが、ローカルルールに従うぐらいならば、まだ公のルールにしたがうほうがマシだ。 


だからプロ野球みたいに、バックネットは高い金をとればいいのである。高校野球とはいえそれでいいじゃないか。しょせんは高校野球だって興行なのだから。公共性というのを大事にするなら、お金をとるぶん高校生たちになにか還元すればいい。 それか甲子園球場を整備する阪神園芸のおじさんたちに冷たいジュースでも振る舞え。そのほうがよっぽど有意義だ。


そうすると高校野球まで差別するのかという反論もあるだろうが、変な平等を作るとけっきょくは声が大きいだけの貧乏人が幅をきかせてローカルルールをつくり、かえって変な不平等をつくるだけなのだ。だったらまだ金の有無で差別してもらったほうが、スッキリする。 



明智半平太(@hanpeita_akechi)