KOTOBASM

頭の中にある思想は言葉ではない。映像でもない。いうなれば《もやもや》である。その《もやもや》を手先を使って記録することではじめて言葉になる。

新大久保にアイヌ料理を食べにいく

 先日、ノンフィクション作家の上原善広さんの声かけでアイヌ料理を食べにいった。総勢20人以上はいて、もちろん貸し切りであった。場所は新大久保の駅にほど近いハルコロというお店。新大久保というと韓国街というイメージがあるが、このハルコロはそんな新大久保にあって都内で唯一のアイヌ料理を食べさせてくれるお店だ。

 若いころに本多勝一のルポで読んだり、北海道に旅に行ったときに、いくつもの民族博物館を訪れたということもあり、アイヌ文化に興味があったというのもある。ぜひここは食べてみようと意を決し行ってきた。

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 とはいっても、予備知識はまったくなく、お店のヒトから料理の説明があったわけではないので、本当にただ食べただけという感じだ。能書きはいらない。ただ堪能するのみ。


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 やはり北海道だけあって、じゃがいもが中心となっている。ヤマトの者でも食べやすいように、アレンジしてあるようだ。それぞれとても美味しい。


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 なんともドギツい色をしているが、正体はハスカップの入った生ビールである。ちょっと独特なクセがあるが、飲み進めると慣れてくる。 


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 こちらは鮭のルイベ。なのでけっこう凍っている。北海道の山わさびをつけていただく。北海道はわさびが採れないので、茶色い山わさびを使う。なんのことはない。ちゃんとわさびの味がする。とろけるような口どけで、食べようと思えばいくらでも食べられそうだ。 


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 これは料理名がわからないのだが、ごま風味のタレをかけたサラダうどんといったところか。これも美味しい。


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 鹿肉のステーキ。はじめて食べたが、意外とクセがなく食べられた。


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  これも料理名がわからないのだが、塩ベースのスープに鮭と野菜が入っていた。素朴な味がする。一緒にいたフードアナリストのヒトが言っていたのだが、北海道は寒いということもあって発酵そのものがしにくい。だから醤油や味噌がなくて塩味ばかりになるのだとか。なるほど。

 料理はどれも本当に美味しかった。きっと寒い北海道で食べたらまたさぞかし美味だろう。また北海道に行きたくなる。そんな夜であった。