2016年3月4日、陝西省西安市高陵区で、アパートのエレベーターに閉じ込められた女性が死亡するという事件が起きた。この記事を読んだら、もうニンゲンは一人でも生きていけるなんて、口がスベッても言えない。ヒトとの関わりの少なさと、変なところでの中国的社会主義(顧客サービスの欠如)の名残が引き起こした事件である。
アパートの住人・王(ワン)さんによると、1日午後にパトカーと救急車がやってきた。王さんは、急病人がいるのかと見に行ったが、警官は「エレベーターの中で人が死んでいた」と言い、見せてはくれなかったという。
死亡したのは、同アパートの15階に住む38歳の女性だとみられる。エレベーターの内部を見た人は、「ひどかった。生きたまま閉じ込められ、餓死したんだろう」と話した。複数の住民も、「遺体の手は変形していて、エレベーターの中の壁はひっかき傷だらけだったようだ」と話しているが、警察の詳しい発表はまだない。死亡した女性は、夫と離婚後は1人で生活していた。近所付き合いもあまりなく、精神的に不安定な様子も見られたという。
凄惨!故障したエレベーターから女性の遺体、1カ月閉じ込められ餓死か=「内部には無数のひっかき傷」の証言も―中国
日本だったらふつうに仕事しているヒトが1ヶ月も行方不明になれば、捜索願いぐらい出すだろうに。いや、仕事していなかったのかもしれない。こうなったら体が動くかぎりマジメに働こう。そして家族や近しいヒトとはちゃんと連絡をとろう。そう決意するのであった。
それにしてもいたたまれない事故である。暗闇のなかでいくら呼んでも反応がない。メシを食べるどころか、水すら飲めない。こんな絶望的な状況ってあるだろうか。蛇の生殺しより辛いではないかこの状況は。それどころか辛さそのものが想像できない。
ニュースで中国人の爆買いとか言っていたけど、豊かにみえてあの国はスキだらけのような様な気がしてならない。社会主義から急に拝金主義的になってしまって、ヒトに対する思いやりというものがさらに置き去りにされている。だからエレベーターを直そうとせずに1ヶ月も平気で放置するのだ。