KOTOBASM

頭の中にある思想は言葉ではない。映像でもない。いうなれば《もやもや》である。その《もやもや》を手先を使って記録することではじめて言葉になる。

わかった…わかったぞ……な なぜパイレーツが勝てないか。そ…それは……二塁手がいないからだーっ(江口寿史)

集英社「すすめ!!パイレーツ」第二巻より


 



すすめ!!パイレーツ 完全版 第2巻

すすめ!!パイレーツ 完全版 第2巻




 




  二塁手がいない。二塁手としてふさわしい選手がいないという話じゃないよ。二塁手という存在そのものがいなかったんだ。そんなことあるわけないじゃないか。まったくもう。



 でも江口寿史はふつうに、こういうギャグを描いちゃうんだよね。そして怒濤のように押し寄せる新キャラクターとパロディ。なんか他にもこんなマンガがあった気がするね。

 そうだ。鴨川つばめの「マカロニほうれん荘」だよ。「ジャンプ」と「チャンピョン」と連載誌の違いこそあれ、連載時期はほぼ同じ頃だ。作者の年齢もほぼ一緒。(江口の方が一つ上)

 しかしギャグマンガというのは、作者を消耗させるね。2人とも短期間で才能溢れるギャグを展開していったけど、長続きはしなかったもの。ギャグを作りつづけることは本当に難しいね。

 今日のところはこれまで。ごきげんよう。この呼吸が続く限り、俺は君の傍にいる。