TVBlos臨時増刊「みんなの忌野清志郎」より
この言葉は、爆笑問題との対談で発せられた言葉で、太田光さんの、
政治に関心ないことが本当に恥ずかしいことなのだろうか。
にはじまる文章に対しての言葉でもある。
本当のところはわからないが、太田に選挙権があるのかどうか。もしなければ太田と清志郎の間でそれを認識しているのか。実際問題、選挙権がないのならば、大田の考えもうなずけるというものだ。
政治にかんしては、完全に無関心であってはならない。だからといって過度の期待をするのもどうかと思う。選挙というのは結局、多数派のニンゲンがいかに得をするか、どう少数派を蹴落とすかを決めるものなんだよね。
自分が少数派として生きるという諦念があるのならば、選挙という自己表現だけに頼るべきではない。他の表現方法も模索すべきだ。例えるならばそれが清志郎の「音楽」であったり、爆笑問題の「お笑い」なんだ。
ニンゲンもふくめて、生き物というのは強弱を競って戦うものだ。それが本能なんだと思うね。けどニンゲンの場合は理性というものがあるから、闘争本能にオブラートをかけられるのさ。
弱者のふりをして、さあテロだなんて言っても、実際にテロを実行させられるのは、その”弱者”の中のさらなる弱者であり、”弱者”の中の強者はおいしいものを食べて、女を抱いている。
今日はこれまで。ごきげんよう。この呼吸が続く限り、俺は君の傍にいる。
TVBros.増刊 みんなの忌野清志郎 2009年 8/29号 [雑誌]
- 出版社/メーカー: 東京ニュース通信社
- 発売日: 2009/07/15
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