KOTOBASM

頭の中にある思想は言葉ではない。映像でもない。いうなれば《もやもや》である。その《もやもや》を手先を使って記録することではじめて言葉になる。

ウチにあったのかそれとも他人のウチにあったのか【カエルやパンダの子ども用イス】

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 団塊ジュニア諸君のお宅には、こんなイスがなかっただろうか。ウチにあった気もするし、おなじ年ごろの子のウチにあったのかもしれない。とにかくこのデザインは強烈な印象を脳内に刷り込んでいる。

 

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 ピンク色のもある。これは女の子用であろう。シンプルな作りではあるけれど、きちんと手すりもついていて、横方面への転倒防止の役割もはたしている。手すりがある分だけ、会社勤めで平社員のお父さんより豪華かもしれない。

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 亜流としてこんなパンダのイスもある。これもなんか記憶にある。ウチにあったのか、他人の子のウチにあったのか。はたまた通っていた保育所にあったのか。そこらへんが定かではないのだが。

 ちなみにカエルのイスも、パンダのイスも、座る面と背もたれの面が少しふかふかしていて、なかなかの座り心地だったと記憶している。この椅子が経年によって劣化するとビニールの部分が破けてしまう。

 するとふかふかの正体が明らかになる。黄色いスポンジだ。黄色いスポンジってイス関係にはよく使われる。安物のソファーにも使われていた。そのむかし住んでいた団地の粗大ごみ置き場にたまに捨てられていた。

 あのころは粗大ごみを捨てるのも無料だった。そして昭和50年代の団地には、いたずら好きな頭の悪いクソガキが佃煮にするほど大量にいた。中には捨てられている粗大ごみ置き場のソファーをビリビリに破ったりするのもいた。

 するとやはりあの黄色いスポンジが表れるのであった。そんなことをしてなにが楽しいのか。頭の悪いクソガキは、頭の悪いクソガキなりに中がどういう構造になっているのか、好奇心がわくのであろうか。

 そういやたまに、カエルやパンダのイスも、粗大ごみ置き場に捨てられていたっけ。やはり例にもれず破けたビニールの部分から黄色いスポンジが顔を出した状態で。

 今日のところはこれまで。ごきげんよう。この呼吸が続く限り、僕は君の傍にいる。