KOTOBASM

頭の中にある思想は言葉ではない。映像でもない。いうなれば《もやもや》である。その《もやもや》を手先を使って記録することではじめて言葉になる。

『HERO』最終回22.9%まあ当然といえば当然



キムタク伝説復活 『HERO』最終回22.9%、全11回平均21.3%

こんなものだろう。
木村拓哉とそれなりの脚本さえあれば。
あとはむしろフジテレビは『HERO』の安売りだけは止めたほうがいい。
映画やスペシャルならまだしも、月9ではここ10年ほど寝かせておくべきだ。

視聴率はモニター世帯に設置されるテレビに、接続した専用の機器から得られるデータを基にしている。
つまりはお茶の間にあるテレビでどれだけ観られたかによる。
mikuni09050203


家族何人かで卓を囲んでいるというシチュエーションでどれだけ観てもらえるかが勝負なのだ。
そういう意味では、木村拓哉は老若男女に認知されたスター性を持つタレントであるし、『HERO』の脚本はみんなが楽しめるものだった。
また脇を固める俳優も、随所に登場するちょっとした役の俳優も個性的な人ばかりで、スパイスが利いていた。
過去の遺産もあっただろうが、総じて楽しめる内容であった。

もちろん視聴率の高低でそのドラマの価値が計れるものではない。
録画して観る人や、ワンセグで観る人もいるしで視聴率だけではわからないことだってある。
それでももし、視聴率が広告収入を得るために大事な指標となるのならば、お茶の間でみんなが楽しめるということこそが重要だと言えるだろう。

このことをスタッフもCMを出す企業も広告代理店も考慮すべきではないだろうか。
テレビ番組もCMも対象を絞りすぎているのだ。
テレビがつまらないといわれる要因のひとつにそれはなっていると私は考える。
対象から疎外されている人の声なのである。

むかしはもっとテレビ番組はさまざまな人に発信していた。
歌番組だってポップスと演歌がいっしょのステージにいた。
8時だよ全員集合もカックラキン大放送もコントにアイドルと演歌歌手がいっしょに出ていたのだ。
それは子どももおじいちゃんおばあちゃんも垣根なくいっしょに観て楽しめるということでもあったのだ。

それじゃ失敬。