KOTOBASM

頭の中にある思想は言葉ではない。映像でもない。いうなれば《もやもや》である。その《もやもや》を手先を使って記録することではじめて言葉になる。

ロケットペンシルは中の芯を1個なくすととたんに役にたたなくなる

文房具はクラスメイトの持っているのをながめているだけで、目あたらしいものはあまり持ってはいませんでした。
べつにうらやましいと感じたこともないのです。
使えれば、べつにかまわない。
こういう子どもって、勉強できないのでしょう、学校って給食をたべるところという認識でした。

文具は、いつの時代も子供たちの「憧れ」だが、心を躍らせた文具は世代によってガラリと変わる。
1970年代は新種のペンが多数生まれた時代でもあった。
1973年発売の『クーピーペンシル』は、今も変わらぬロングセラーだが、発売当時の人気はすさまじく入手困難だった。
懐かしの70年代ヒット文具 ロケットペンシル、暗記ペンなどより引用

これも色えんぴつで十分でした。
しかも12色。
クレヨンや絵の具なんかもそうですが、いわせてもらえば、こういうのでたくさんの色のを親に買ってもらう子どもって、発想力ないです。
わたしは最低限の色しか持っていなかったのですが、絵にかんしてははよく賞状をもらいました。

でも絵を描くのが好きだったのかというと、そうでもありません。
飽きっぽいし、注意力散漫な子どもであったので、根気のいることが苦手でした。
すぐ時計に目がいってしまうのです。
はやく給食の時間がこないかと。


最近はすっかり見なくなったが、ロケットペンシルは小学生たちの必須アイテム。芯をリレー式に押し出すスタイルで、まだシャープペンシルを持たせてもらえない子供に「カッコいい」とウケた。
これもあまりいいとは考えていませんでした。
芯ははとがっていないと嫌なタチでして。
それとあれ芯を1個なくすと使えなくなるのが嫌でした。
そしてえんぴつにこだわる理由があったのです。

えんぴつ削るのが好きだったのです。
むかしの手でレバーをまわすやつが。
あの作業そのものが好きで。
電動は邪道です。

もう一つ邪道なのは、ふで箱についているえんぴつ削りです。
だいたいふで箱にいろいろな機能をつけすぎなのです。
ふで箱にカギは必要かとか、そんな何面も必要かとか。
本当にもう少し文房具に興味があれば、勉強のできる子になっていたのかもしれません。