KOTOBASM

頭の中にある思想は言葉ではない。映像でもない。いうなれば《もやもや》である。その《もやもや》を手先を使って記録することではじめて言葉になる。

若大将でありつづける人生

歌手・加山雄三(78)が25日、東京・NHKホールで、歌手生活最後となる全国ツアーのファイナル公演を開催した。開演前に取材に応じた加山は、ツアーの卒業とともに、2012年5月からレギュラー出演中のテレビ朝日系「若大将のゆうゆう散歩」(月~金曜、前9・55)を9月いっぱいで卒業することを発表した。

加山雄三 「ゆうゆう散歩」9月で卒業 


加山雄三って芸能界の超大物であるのはまちがいないのに、いなくなってもとりあえずなんとかなりそうってかんじがするのは気のせいだろうか。毒にも薬にもならないのだ。歌もふつう。演技もふつう。ふつうの超大物スター。それが加山雄三だ。


こないだヨルタモリにでたときも、タモさんのトークが少なくなるほど、えんえんとしゃべっていたのに、結局なにをはなしていたか内容があまりあたまにのこっていない。まあ上の世代のひとはまた、加山雄三にたいする思い入れがちがうのだろうけれども。


しかし加山雄三のすごいところというのもあって、御年78歳だというのに、若大将とみんな違和感なく呼んでいる。いわれている本人もさもそれが当然だといわんばかりに平然とかまえているところが加山雄三のすごいところではないだろうか。


でも若大将は、いつまでも若大将であるように努力をおこたらない。”髪型”なんか特にそうだ。メンテナンスにぬかりはない。そこがすごい。いつまでも若くあろうというその気概は見習わなければ。しかしこの記事、ひとつ気になることがある。


なお、テレビ朝日広報部は、加山の卒業発表に「80歳までに船を造りたいということで卒業の申し入れがあり、了承しました」


”船は最先端の技術を取り入れた災害救助船で、自ら設計図を書くために「ものすごく時間が必要」と、その時間を作るため”ってことなのだが。壮大だ。少なくとも78歳がかんがえることとしては。こないだのブラタモリ、この話をしてくれればよかったのに。