KOTOBASM

頭の中にある思想は言葉ではない。映像でもない。いうなれば《もやもや》である。その《もやもや》を手先を使って記録することではじめて言葉になる。

打撃の神様逝く

川上さん本当にありがとうございました。

巨人監督としてV9を達成した川上哲治氏(日刊スポーツ評論家)が、逝去していたことが30日、明らかになった。93歳だった。川上氏は28日の午後4時58分、東京・稲城市内の病院で亡くなった。(日刊スポーツ)



そうなんだよな。
川上さんだってやっぱり死ぬんだ。
訃報を聞いた時にふと思った。
私が誕生した昭和48年、読売巨人軍はV9を達成した。
その次の年に優勝を逃し川上さんは監督を辞めてしまったので、リアルタイムでのユニフォーム姿は見た事が無い。
それでもある2つの事がきっかけで痛烈な印象を私に残した。
1つは巨人の星の再放送。
子供の頃、確かテレビ東京でやっていたと思う。
千葉テレビだったかもしれない。
画面に映し出される川上監督はまさに神の様であった。
子供心にすごい人なのだと刷り込まれる。
そしてもう一つは、ドン川上さんによるモノマネである。
プリティ長嶋さんと一緒に出てきては必ず言っていた。
所謂ひとつの、

「野菜を食べましょ-!」

というやつである。
神様に野菜。
最強のコラボレーションである。
私は子供の頃から阪急・近鉄で監督を勤めた西本幸雄さんのファンだったのだが、結局日本一になれなかったので、川上さんの事が憎たらしかった時期もあった。
でも、川上さんがいたからこそ、西本さんの監督人生はドラマティックになりいつまでも語り継がれるようになったのかなと今は思う。
悲劇がついても、名将は名将だし。
話がそれてしまった。
とにかくみんな。
ちゃんと野菜を食べて川上さんみたいに長生きしよう。

遺言 (文春文庫)遺言 (文春文庫)
(2003/08)
川上 哲治

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