KOTOBASM

頭の中にある思想は言葉ではない。映像でもない。いうなれば《もやもや》である。その《もやもや》を手先を使って記録することではじめて言葉になる。

古本屋が私のハートを誘う。

貧乏人のオアシス
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いたるところにブックオフはあるけれど。
むかしながらの古本屋が好きだ。
ブックオフもいいけれど。
古い岩波新書がたくさん置いてあるような無愛想なおっさんが1人座っているボロい古本屋には得も知れぬ魅力を感じる。
写真の古本屋は、2冊100円で新書本が売っている。
まさに貧乏人のオアシスなのである。

私は新書本を中心に読んでいるのだが、旬な話題は新刊で、普遍的なテーマは古本屋でと使い分けて買っている。
普遍的なテーマと書いたが、人間には今も昔も変わらない物があるのだ。
差別や貧困からそれこそ宇宙に至るまで。
昔の新書の方が、基本的な事を分かり易く書いてあったりするのだ。
岩波新書は戦前からあるので、テーマも多岐にわたる。
本の名前もシンプルなので読んでみたいテーマも見つけやすい。
スマホやゲームもいいけれど、たまには通勤や通学のお供にどうだろう。

そうそう。
よく胸を張って自分は本を読まないという人がいる。
読む読まないは自由だが、胸を張るような事ではない。

岩波新書のいいところがまだあった。
入門ものが多い。
数学入門とか。
私はすでに40なので、広く深く知識を得るには年を取りすぎた。
なのでなるべく広めに浅く自分の得意分野だけは深くというのを目指している。

知らない街を歩いていると、ひょんなところでむかしながらの古本屋が私を手招きする。
吸い寄せられる。