KOTOBASM

頭の中にある思想は言葉ではない。映像でもない。いうなれば《もやもや》である。その《もやもや》を手先を使って記録することではじめて言葉になる。

6人と10人を分け隔てたもの



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それは一通のメルマガから

都知事選の真っ最中ということで、購読している津田大介さんのメルマガから号外が届いた。
さすがジャーナリスト、取材の力は相当なもので、色々な人のインタビューを掲載している。
その中の1人、伊東乾(作曲家・指揮者/東京大学東日本大震災復興支援哲学会議事務局長)さんの話に興味を持った。
少々長いが引用してみる。
本来ならこういう番組をやること自体ダメだろう

1月24日の夜7時半、たまたまNHK総合放送を目にして強い違和感を持った。NHK
の番組表ホームページからカットペーストしてみる。

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07:30
特報首都圏「首都 決戦~2014都知事選 候補に問う~」
猪瀬前知事の辞職にともない来月9日に投票が行われる東京都知事選挙。立候補
者はどんな政策を考え、なにを訴えていくのでしょうか。解説を交えて詳しく
お伝えします。
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周知のように都知事選には16人が立候補している。この番組では冒頭と末尾に
届け出順として16人の名前の一覧を映したが「立候補者はどんな政策を考え、
何を訴えてゆくか」については、なぜか特定の「6候補(宇都宮、中松、田母神、
舛添、細川、家入)」だけにインタビューして、30分の番組を構成していた。

30分テレビ番組の「現実」を考えるなら、16人を平等に扱っていては冗長で
「わかりやすい番組」ができないのはわかる。民放の選挙特番なら取捨選択は
普通のことだ。だが公示直後の公職選挙で、NHKが、どうして残りの10候補
(ひめじ、鈴木、中川、赤坂、内藤、金子、五十嵐、酒向、松山、根上)と
扱いの違う番組をオンエアできるのか? 政見放送も流してしているNHKがゴ
ールデンアワーでこんな恣意的な番組を送出できるのか? ことによると制作
プロダクションへの外注で発生した事かもしれない。そうであればデスクの
チェック機能が働いていない。もし万が一恣意的であるなら、許されないこ
とだ。


政見放送だけで充分なのだ本当は。
それが一番公平で、有権者選挙公報と照らし合わせて決めればいい。
こういう番組を作るから、テレビを観るとバカになるなどと言われるのだ。
よけいなおせっかいもはなはだしい。


それでもなぜ6人と10人は分けられたのか考えてみた

結局のところ、キチガイかそうでないかではないだろうか。
もちろん6人がキチガイではない側である。
政策とか聞いてきちんと話が成立するかどうかとかそういうところで。
ドクター中松
彼は肉体言語という意味で説得力がある。
85歳にしてあのバイタリティはすごい。

うん苦しい。

でもあれだけ何回もチャレンジし、前回の都知事選も結構な票数を取ったし敬意を表す意味で泡沫扱いにしてはいけないだろう。

しかしこの10人はすごい

だいたい高確率で没収されるのはわかっていて、供託金300万払って立候補するなんて狂気の沙汰である。
そこまでして何か訴えたいから立候補するなんてキチガイである。
訴えたい事が無くて立候補するのはもっとキチガイだが。
候補する前に供託金300万をなくすもしくは緩和するよう国に働きかける方がいいのではないか。
本当に供託金ってなんとかならないだろうか。
これでは赤尾敏さんのような清貧の人は立候補できないではないか。
こんなおっさんばっかで女性や若い人が出たくても出られないようになる制度ってどうなのか。
なにか腑に落ちない。

それじゃ失敬。



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