テリー伊藤よ千葉は姥捨て山では無い

2日放送の「白熱ライブ ビビット」(TBS系)で、テリー伊藤が、認知症高齢者の介護問題について提言する場面があった。
番組では「認知症徘徊で電車事故死 720万円請求 問われた“遺族の責任”」と題した特集を放送。2007年、愛知県で、認知症の91歳男性が列車にはねられ死亡した事故で、JR東海は振り替え輸送費など720万円の賠償を遺族に求めていた。この裁判では、1日、最高裁が「賠償責任を認めない」という判決を出した。

(中略)

一連の解説後、テリーは「転居して家を建てるお金があるなら、(認知症男性を)介護付きの老人ホーム入れてよかった」と主張し始める。介護施設に空室がない現状などの指摘を受けるも「(空室状況は)金額による、全部が入れないわけじゃない」と反論した。

テリー伊藤が認知症高齢者の介護問題に提言「老人ホームに入れたらいい」 
 まだ判決が出る前に、職場で昼ごはんを食べながらテレビでこのニュースを観ていた。内心はどうせJR東海の言い分が通るのだろうなと思って観ていた。なんていっても相手は大企業中の大企業だし。なので仕事が終わって、ニュースをチェックした時に判決を知って驚いた。

 やはり認知症の家族を持つ者の大変さを考えたら、どうしても家族に肩入れしてしまう。職業柄、色々な認知症のヒトと出会ってきたのでなおさらだ。それこそ殴られたり引っ掻かれたりもした。まだそれでもいくばくかのお金をもらっている他人だからいい。これが同居している家族ともなるとその大変さは計り知れない。

 ただこのテリーの”有料老人ホームなら千葉にある”発言に関しては、ちゃんと根拠があって言っているのか怪しい。千葉なら田舎だしいくらでも有料老人ホームはあるだろうぐらいにタカをくくっているのではないだろうか。

 そもそもこのテリーの答は根本的な問題の解決にはなっていない。根底には金さえあれば解決するというのがあるのかもしれないが。しかしそれでみんなが丸く収まるかというと答はNOである。そりゃそうだ。払えるお金なんて限られているし、受け入れる側の力の問題もある。

 認知症のヒトがみんな、施設に入るなんていうのはどだい無理な話なのだ。だからこそ在宅でなんとかしないといけないのが現状なのである。そうした現状を踏まえてこの問題を考えないといけない。

 そうなると地域ケアプラザに相談し、通所介護施設に通ってもらったり、ヘルパーを利用するなりして、少しでも家族の負担を軽くする方向に持っていくのが現実的なやり方だろう。そしてやはりみんなが社会の一員として、認知症に理解を持ち、協力できるところは協力する。

 それらしきヒトを見かけたら警察に連絡するとか、そういうちょっとしたことでもいい。 とにかく頭を除いた四体満足な認知症のヒトというのはいちばん大変なのだ。医療が発達して四体の健康は向上したけれども、脳みそだけは医療ではどうにもならない。