KOTOBASM

頭の中にある思想は言葉ではない。映像でもない。いうなれば《もやもや》である。その《もやもや》を手先を使って記録することではじめて言葉になる。

テレビ朝日のクイズ番組をふりかえる

長寿番組となった視聴者参加型クイズ番組「アタック25」。
アタック25といえば、やはり司会の児玉清さんでしょう。
いまでも「アタックチャ~ンス」という児玉さんのフレーズは耳に焼きついています。
そのアタック25の司会者がこのたび変わるそうです。

俳優の谷原章介(42)が、4月5日からABC・テレビ朝日系人気クイズ番組『パネルクイズ アタック25』(毎週日曜 後1:25)の3代目司会者に就任することが11日、わかった。同番組は、2011年5月に亡くなった俳優の児玉清さんが36年の長きにわたって司会を務めた視聴者参加型長寿クイズ番組。谷原が司会業の仕事を本格的に始める際、「アドバイスをいただいたのが児玉さん」だったという巡り合わせに、「とても縁を感じます」と感慨深げだ。

【アタック25】3代目司会者は谷原章介 

そうか、36年かあ児玉さんの司会。 
もしいまでもお元気だったら、司会が変わるなんて、想像もつかなかったはずです。
それぐらい親しまれてきたのですから、谷原さんもたいへんです。
でも児玉さんも谷原さんも、いい意味で毒にも薬にもならないひとなので、いい人選です。

毒にも薬にもならないって、実は司会者には重要な要素です。
だからこそ番組じたいが印象に残るのです。
そしてお決まりのフレーズが、ばっちり頭にのこるのであります。
それにしてもやはり、これからもアタック25はつづいていくのは、うれしいことです。

むかしはテレビ朝日も、いろいろな視聴者参加型のクイズ番組をやっていました。
他局もやっていましたけど、テレビ朝日のがいちばん印象に残っています。
クイズタイムショック100万円クイズハンター世界一周双六ゲームなどなど。
視聴者参加型ではありませんが、霊感ヤマカン第六感なんていうのもありました。

クイズタイムショック田宮二郎山口崇100万円クイズハンター柳生博、そしてアタック25の児玉清、なんでしょうこの司会のシブい人選。
どれも長続きしたのは、司会者によるところが大きいのではないでしょうか。
変な自己主張もせず、それでいてスマートな進行、これぞテレ朝の真骨頂ってやつです。

谷原さんもきっと、この系譜に名をつらねることでしょう。
アタック25はお年寄りにもけっこう人気があります。
「新婚さんいらっしゃい」って火照った脳みそを、アタック25でクールダウンしているのかもしれません。この長寿番組コンボも、なかなか味わい深いものがあります。