KOTOBASM

頭の中にある思想は言葉ではない。映像でもない。いうなれば《もやもや》である。その《もやもや》を手先を使って記録することではじめて言葉になる。

日曜日の朝ちょっとしたトラウマだった番組

子どものころ、日曜日の朝にテレビをつけてやっていると怖かった番組があります。
それが「題名のない音楽会」でした。
当時はなんとなく怖かったというかんじだったのですが、いまおもえば怖かった理由がわかるような気がします。おおきくわけてふたつあります。


まずひとつめは、なんといっても”司会者”です。
当時の司会者といえば、初代でもある黛敏郎さんなのですが、見た目からして怖かったのです。黒いマオカラースーツを着て、目が座っていて、独特なヘアースタイルをしているのが、子どもごころに怖かったのでしょう。


あと黛敏郎って名前が、当時は読めないけど不気味なかんじがしたわけです。それと大人になって知ったのですが、このひとはガチガチの”右”のひとで、「教育勅語のすすめ」というテーマを放送しようとして、テレビ局から却下されていたりします。


そしてふたつめが”スポンサーのロゴマーク”です。
この番組は出光興産の一社提供なのですが、あのアポロマークが子どもごころに怖かったのです。でもっていまでは英文字になっていますけど、むかしは漢字で「出光」と毛書で書かれていたのです。それがまた不気味でした。


しかしこの番組も、もうかれこれ50年以上も放送されていまして、ほんとうにすごいなとおもいます。テレビ朝日の番組のなかでは一番の長寿で、まだテレビ朝日がNETって名乗っていたころにはじまったわけですから。