KOTOBASM

頭の中にある思想は言葉ではない。映像でもない。いうなれば《もやもや》である。その《もやもや》を手先を使って記録することではじめて言葉になる。

トシちゃんが歩むアイドルの王道

21日のヨルタモリのゲストは田原俊彦だったのだが、番組でのあるひとことが印象に残った。月日がたつのははやいもので、トシちゃんも54歳になったわけである。それでもトシちゃんはいまだに、「俺はアイドルだから」と言っていたのだ。


そこで小生はハッとしたのだ。おまけにグーも。そうだ、トシちゃんっていまでもアイドルなのだ。アイドルとしてありつづけていたのだ。そしてもうひとつ気づいた。アイドルということばはそのひとをあらわす、わかりやすい記号であるということを。


いま50歳以上で男性アイドルとして名前がうかぶのは、トシちゃんと郷ひろみである。ふたりの共通点は、われわれがモノマネをしやすいというところにある。ぼくらの年代のおとこは、かならずこのふたりのモノマネをしたことがあるはずだ。


アイドルの王道をいくひとは、モノマネがしやすい。モノマネがしやすいということは、特徴的であるということであり、アイドルであることを強く印象づけている証拠なのだ。そうかんがえるとトシちゃんはほんとうにすごい。 


さいしょにトシちゃんを目撃したのは、NHKの歌番組「レッツゴーヤング」であった。トシちゃんは田川陽介や松田聖子と司会をやっていた。 この番組は最初に「ムーンライト・カーニバル」という歌を司会者が歌うのである。最初に聖子ちゃんが歌う。聖子ちゃんはさすがの歌唱力である。


次にトシちゃんが歌うのだが、やはりあの独特の歌い方なのである。

”かあうぅあぅすぃたるぁ~♪(かわしたらと歌っている)” 

といったかんじで。そしてその後に歌う田川陽介がうまいうまい。トシちゃん効果もあってさらにうまく聞こえる。 


そんなトシちゃんだったが、そこからどんどんスターダムをかけあがっていくのであった。いろいろあってその後スターダムをかけさがるのであるが、いまだにアイドルとしての安定度はピカイチである。それはその体形の維持具合からもうかがい知ることができる。