KOTOBASM

頭の中にある思想は言葉ではない。映像でもない。いうなれば《もやもや》である。その《もやもや》を手先を使って記録することではじめて言葉になる。

でもそんなことを言ったらさ…【テレビの視聴率とパクりのはなし】

 もうなにかっていうと視聴率である。ドラマを中心として、ネットニュースがこき下ろそうとするときに、見出しにかならず入れてくるのが、視聴率というものなのである。

 

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 視聴率が低いから、こうして数字に出ているのだから、そのドラマは駄作だと言いたいのだろうが、視聴率なんていうのは、視聴者全員のものではない。そこから抽出した一部のサンプルのものにすぎない。

 そもそも視聴率の測定器なんていうのは、勝手につけるわけにはいかない。選ばれたであろうその世帯の許可をとって取り付けているわけだ。そんな調べ方で自然な数字など出るわけがない。どこかで意識せずとも作為的なところが出てしまうはずだ。

 そのような不確実な数字を根拠に、低けりゃ駄作としてしまうやり方に、違和感をおぼえてしまう。でもってそこから低視聴率の原因はってハナシになるのだが、ここで出てくるのが「○○のパクり」という決めつけである。

 2クール連続で、医療ドラマを視聴しているのだが、その2つのドラマを批判する文章でよく出てくるのが、「ドクターXのパクり」というコトバだ。ドクターXとはもちろんあの米倉涼子が出ている人気ドラマのことである。

 病院を舞台にしたお医者さんのドラマならば、なんでもドクターXのパクりなのか。それが低視聴率の原因なのか。なんでもパクりと書く記者に問いただしたくなる。そんなことを言ったらドクターXはベン・ケーシーのパクりじゃないか。

 読むほうが見出しを中心にみるからって、あまりにもお粗末だ。こうなってくると、読む側のほうに、あまり見出しだけ真に受けないことだよと言いたくなってくる。

 今日のところはこれまで。ごきげんよう。この呼吸が続く限り、僕は君の傍にいる。