KOTOBASM

頭の中にある思想は言葉ではない。映像でもない。いうなれば《もやもや》である。その《もやもや》を手先を使って記録することではじめて言葉になる。

クイズドレミファドンとぬかよろこび

そのむかし、クイズドレミファドンという番組があった。日曜日の昼に、フジテレビで放送されていた。イントロクイズというのは、この番組からはじまった。イントロクイズのほかにも、いろいろな趣向をこらしたクイズで、お茶の間のひとたちを楽しませていた。


クイズのコーナーごとに、最高得点を獲得したチームは、賞品をかけたゲームに挑戦できる。そのゲームというのが、黒ひげ危機一発ゲームだった。樽にプラスチックのナイフを差して、黒ひげの海賊が飛び出してくるアレである。


ルールはナイフを刺して、飛び出してきた黒ひげをおたまで受け取るというものだった。うまく受け取ることができたら、豪華賞品がもらえるのだが、失敗してもあるものをもらえた。それが「ぬかよろこび」であった。


意外と難しくて、挑戦者はみんな失敗する。それを見とどけた、ずうとるびの江藤くんが「残念賞としてぬかよろこびをどうぞ!」と言ってすぐさまCMになるのだが、ぬかよろこびってなんだったのだろう。


そうおもってしらべてみたら、”ぬか”というだけあって、かんたんにぬかづけをつくることができるインスタント食品だった。製造元は意外にも森永製菓であった。ピポパポ!つくりかたは、ぬかよろこびに水をくわえて、それに野菜を漬けこめばできあがりである。


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ぬか床もいらず、かんたんにぬか漬けが食べられるということで、海外にいる日本人にも重宝されたそうだ。