KOTOBASM

頭の中にある思想は言葉ではない。映像でもない。いうなれば《もやもや》である。その《もやもや》を手先を使って記録することではじめて言葉になる。

よくもまあブログの記事をみただけで

8月13日、佐々木希が自身のブログにアップした写真が、大きな波紋を呼んでいる。

ブログのタイトルは「台北映画祭」。第17回台北映画祭で「さいはてにて やさしい香りと待ちながら」が観客賞を受賞し、さらに佐々木とW主演の永作博美が最優秀主演女優賞を受賞したことが書かれている。佐々木もこの作品ではシングルマザーのホステスを熱演し、演技力が格段にアップしたことを知らしめた。

「永遠の童顔」もついに劣化!?佐々木希が永作博美を“公開処刑”で宣戦布告 


毎回この手の記事を読むと、どこで大きな波紋がおきているのか、記者にききたくなる。大きな波紋すらうかがいしれないところの住人なのか小生は。というか水面にすらいないのか。うかがい知ったところで、なんの支障もないのはたしかなのだが。


永作博美といえば、小生ぐらいの年代の男性には、なつかしくおもえるひともいるだろう。 フジテレビの夕方やっていた「パラダイスGoGo!!」という番組と、乙女塾というグループを。彼女はそのグループの一員であった。なぜかほかのメンバーよりひとりだけちょっと年上だった。


なんかあのころのフジテレビのふんいきみたいなのが、とてもなつかしい。 田代まさしがそれこそ絶好調の時代。まだ局舎も新宿の河田町にあった時代。小生にとってのあのころはフジテレビの黄金時代だった。そんな昭和から平成への変わり目あたりのころ。 


まあそんなわけで、永作博美にたいしてもけっこうな思い入れのあるにんげんなので、なんとなくこの記事を書いたのって、おそらく小生よりも若い世代のにんげんなのだろうなという気がした。小生はぜんぜん劣化したとはおもわない。


この衝撃写真にネット上は大揺れ。「童顔美魔女もついに劣化か」「公開処刑」「佐々木希の隣に立てば分が悪いのは当然」「20代と40代を比べるな!」など、さまざまな意見が書き込まれた。

「写真を拡大すれば永作だとわかるんですが、佐々木のブログに載っているサイズだと、そこら辺のオバチャンにしか見えない。これはまさに公開処刑。佐々木が女優として生きていくために、永作を蹴落としにかかったとしか思えません。この写真は佐々木から永作に向けての宣戦布告ですよ」(映画製作スタッフ)

ちなみにその問題の画像はこちら。
http://www.topcoat.co.jp/sasaki-nozomi/S18006043.jpg


あらためて見ても、ぜんぜん劣化したとはおもわない。いま小生は佐々木希はみていない。永作博美だけを見ている。どこが劣化したのかまったくわからない。加齢そのものを劣化としてみるかみないかの違いなのかもしれない。この記者と小生とで。


20代には20代のよさ、40代には40代のよさというのがあって、それを同じ土俵にあげて比べるのがナンセンスなのだ。もしほんとうにこういう発言をした映画制作スタッフがいるとしたら、映画を作っているものとしての美学に欠けている。


なんていいつつ、画像への視線を下にずらしてみたら、子役の男の子が目に飛び込んできた。なんという味のある顔をしているのだろう。もう少し大人になったら1回子役をやめて、ふつうの仕事をしてからまた演技の世界に入ってきてほしいぐらいだ。