KOTOBASM

頭の中にある思想は言葉ではない。映像でもない。いうなれば《もやもや》である。その《もやもや》を手先を使って記録することではじめて言葉になる。

板前の世界というのは理屈が通用しない部分もある

板前の見習いの股間を蹴って1カ月のけがをさせたとして、警視庁が日本料理店「割烹(かっぽう) 久田」(東京都港区南麻布4丁目)経営者の久田雅隆容疑者(54)を、傷害容疑で逮捕していたことが麻布署への取材でわかった。「突き飛ばして蹴ったと言われたらそうかもしれない」と話しているという。

 署によると、久田容疑者は4月、20代の男性従業員に「朝のあいさつがない」と言い、営業前の店内で右肩を突き飛ばして股間を蹴り上げ、重傷を負わせた疑いがある。男性従業員は「修業だと思って耐えていた」と話しているという。

見習いの股間蹴り上げた容疑 南麻布の割烹店経営者逮捕 


まずはじめに断っておきますが、体罰とか暴力でヒトを動かすというのは基本やってはいけないことです。ただ板前という世界は理屈が通用しないというのもあります。「体でおぼえろ」というのが、修業なわけです。


股間を蹴りあげるのは論外ですが、そういう「体でおぼえろ」という世界であるというのは、飲食業の世界に入ろうと考えているヒトも覚悟しておいたほうがいいです。 修業というのはどこかで人格を切り捨てていかないとやっていけない部分があります。


ワタクシも20代のころに何年かラーメン店で働いたことがあるのですが、それは痛感しましたね。週休2日のご時世に週休1日が当たり前。休みの日は疲れ果てて、もう寝るだけになってしまいます。 





それこそこの吉村家の動画みたいな感じです。でも自分も40代に突入すると痛感するのです。ニンゲン歳をとって1回失敗し切羽詰ってくると、こういう状況にも耐えなくてはならなくなるし耐えちゃうものなのです。またラーメン屋で働くのは、敗者復活戦としては手っ取り早いのですよね。


ウチの近くにも立派な日本料理店があるのですが、そこで下働きしている若者が心身ともに疲れた顔して頑張っているのです。そういう若者をみると、大変だけど頑張ってねって心の中でつぶやいてしまうのです。不条理ですが。