KOTOBASM

頭の中にある思想は言葉ではない。映像でもない。いうなれば《もやもや》である。その《もやもや》を手先を使って記録することではじめて言葉になる。

想い出のセレナーデ【浜田朱里】

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 1980年。それは山口百恵がさよならのかわりとしてステージにマイクを置き、われわれの想い出の彼方へと消えていった年であった。そして彼女が去った後も、その幻影をもとめてさまよい、変わる存在を探していた。

 

 その候補のひとりが、浜田朱里であった。彼女が持っているハスキーなボイスと持って生まれた風貌は、それを期待させるものがあったのだ。一方で幻影とははやばやとおさらばして、新たなタイプのアイドルを見つけようとする動きもあった。

 1980年というのは、ひとりの大きな存在が消えた年でもあったが、また新たに大きな存在が誕生した年でもあったのだ。そう松田聖子である。その他にも可能性をもった、たくさんのアイドルがデビューした。

 そのようななか浜田朱里はアイドルとして大成することはなかったが、一部の人たちに人気があった。「想い出のセレナーデ」は彼女のいちばんのヒット曲で、オリコン週間ランキング51位になる。この曲は天地真理のヒット曲のカバーでもある名曲だ。

 しかしアイドル歌手というのは誰が大成するのか予想がむずかしい。少なくともルックスの良し悪しではないのはたしかだ。こうして当時の”フレッシュギャル”たちを並べてみても、松田聖子はこの中でピカイチかというとそうともいえないわけで…

 今日のところはこれまで。ごきげんよう。この呼吸が続く限り、僕は君の傍にいる。