インターネット上などで、よく”情弱(情報弱者の略)”などといって、ヒトをバカにしたことをいうヒトがいる。そういうヒトに対して常々おもうのだが、じゃああなたはヒトのことを情弱とバカにできるほど、情報を処理できているのかと。
というわけでローマの休日のハナシなのだけれども、実はこの映画3,4回は観ている。というのも大学の英語の授業で2回も教材になっているからである。つまりここ3か月で2回観ているのだ。
それ以外にも英会話の教材などでもDVD付でよく扱われている。というのもローマの休日はオープニングやエンディングロールに著作権のマークを入れ忘れていたので、公有になり、みんなが自由に使っていいものとなっているのだ。
この映画のいいところは、根っからの悪がいなくて、リラックスして観られるところだ。かませ犬となるライバルがいないのもまたいい。あれは鼻につく。そしてカメラマンのアービングに尽きる。
コメディ部分を一身に背負い、さいごに女王にスクープ写真を、なにごともなかったかのように渡す彼はあの映画の良心といえるだろう。アービングがいなかったら、単に恋する美男美女のおとぎ話である。
もうひとつおまけにいいところを記すなら、白黒というところだ。さっこん4Kだ8Kだというけれど、視覚への情報量が多くてなんだか疲れる。その点で白黒というのは目が疲れないからいい。視覚に負担が少ないと、頭で考える余裕ができるというものだ。
今日のところはこれまで。ごきげんよう。この呼吸がつづくかぎり、僕は君のそばにいる。