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言葉を使うようになって、ヒトは”時”を作った。それまではただ目の前にやってくる”生”を生きるだけだったのに、言葉と時制を持ったがために、ヒトはやがてくる死というものに怯えるようになった。

兼高かおる世界の旅

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 「兼高かおる世界の旅」と「すばらしい世界旅行」といえば、昭和の日曜日、お茶の間を楽しませた世界紀行番組の二大巨頭であるのは、いうまでもない。どちらも長寿番組であり、奇しくも同じ平成2年に放送を終えている。

 

 長寿テレビ番組「兼高かおる世界の旅」を自ら企画、出演し、まだ海外旅行が一般的ではなかった時代に日本人の目を海外に向けさせた、旅行ジャーナリストの兼高かおる(かねたか・かおる、本名・兼高ローズ)さんが5日午後8時45分、心不全のため東京都内の高齢者施設で亡くなった。90歳だった。

長寿番組「世界の旅」、兼高かおるさん死去 : カルチャー : 読売新聞

  そしてその一方の雄であった”世界の旅”の兼高さんが亡くなった。(ちなみに”世界旅行”のナレーターであった久米明さんはご存命である)どうなのだろう。施設で心不全ということは、ピンピンしたままコロリだったのであろうか。だとしたら兼高さんらしい。

 

 こんな昭和34年から世界を旅するなんて贅沢ねぇと思うが、この番組は兼高さんがディレクターとプロデューサーとレポーターとナレーターと、時にはカメラマンもかねていたので、コストパフォーマンス性は高い。

 

 むしろ昭和34年からやっていたということは、まだ日本人がおいそれと海外旅行など行けない時代でもあったわけで、この番組をみながらいつか自分もと考えて、目標にしてきたヒトもいたであろう。


 もちろんすぐに行けたら行けたで楽しいものだが、すぐには行けなくても、いつか行けると思えることも、それはそれで楽しいものである。そういう楽しさを味あわせてくれたのが、きっと「兼高かおる世界の旅」だったのだ。

 

 今日のところはこれまで。ごきげんよう。この呼吸がつづくかぎり、僕は君のそばにいる。