KOTOBASM

頭の中にある思想は言葉ではない。映像でもない。いうなれば《もやもや》である。その《もやもや》を手先を使って記録することではじめて言葉になる。

市原悦子さんとまんが日本昔ばなしの「教訓」

多くの映画やテレビドラマに出演し、民放のテレビアニメ「まんが日本昔ばなし」で、声優としてもお茶の間に親しまれた市原悦子さんが12日、心不全のため、82歳で亡くなった。NHKニュースが報じた。

市原悦子さんが心不全のため死去「まんが日本昔ばなし」で声優 - ライブドアニュース

 
 去年の常田富士男さんに続いて、市原悦子さんもお亡くなりになった。なにげに僕の誕生日である。やはり代表作は「まんが日本昔ばなし」か。「家政婦は見た」じゃないのかというヒトもいそうな気がするが。

 でもまあ「まんが日本昔ばなし」は、大きな足跡を残したと思う。昔話というのは、楽しい話や単純な勧善懲悪の話もあるけれども、けっこう暗い話が多い。それはまた、教訓のようなものも与えてくれた。


 この「吉作落とし」というハナシなど、市原・常田コンビの最高傑作ではないだろうか。10分ほどのハナシだが、静かな語り口で、話が終わったあとも、しばらく考えさせられる余韻。これはこの2人だからこその業であった。

 いわば教訓のようなものを、子どもたちに残してくれたのだ。まあでもどよーんとした気持ちにずっとさせないように、つぎは明るい話になって、そうなると今度2人はまた話し方がファンキーになるのだった。

 

 今日のところはこれまで。ごきげんよう。この呼吸がつづくかぎり、僕は君のそばにいる。