そのむかし。左卜全さんが歌った「老人と子供のポルカ」という歌があった。その3番の歌詞が
「やめてけれ。やめてけれ。やめてけーれストスト。」
であった。要はストライキなんてやめてくれよというのである。
ストライキというのは、争議行為の一つで、労働者が雇用者に対して労働を行わないで抗議することである。と説明しなければいけないほど、死語になりつつあるコトバだが。僕が高校生だった昭和末期にはたまにあった。
いちど完全にストで電車が止まったことがあって、やったー休みだと思ったら、先生もお前みたいなバカは野放しにできないということなのか、車で僕を迎えに来たことがあった。車内ばいずれおとらぬバカ2人と、マジメ君1人がすでに乗っていた。
高校は周辺でいちばん偏差値の低い農業高校だったのだが、けっこうみんなマジメに通って勉強していたと思いだされる。バカなマジメは世の中にいるが、マジメなバカもけっこういるものなのだ。
そんな感じで、でももストもなく(このダジャレも最近聞かなくなった)みんなふんわり学校に通っていたのだけれども、働くヒトたちは大変であった。国鉄の職員のストライキは労働者の権利を守るためのものだが、それがまた別の労働者を苦しめるのだ。
少し長くなりそうなので、残りはまた次回にまわすが、ゲバゲバやストストはなくなったものの、ジコジコ(交通事故)だけは本当になくならない。いまだに悲惨な事故は起きる。左卜全さんではないが、僕もヤメテケレと叫びたい。
今日のところはこれまで。ごきげんよう。この呼吸がつづくかぎり、僕は君のそばにいる。